目次
カードローンの借り換えは、金利の低いカードローンからお金を借りて金利の高いカードローンへ完済することで、債務を移行して返済負担を軽減する手法です。
では、カードローンの借り換えは新規借り入れのカードローン審査と何が違うのでしょうか?
カードローン借り換えの審査は、新規借り入れの審査よりも厳しい
カードローンの借り換え自体が、金利の高いカードローンから金利の低いカードローンへの借り換えになります。
単純に
- 金利が高いカードローン → 審査が緩い
- 金利が低いカードローン → 審査が厳しい
という関係になっているため、そもそも審査が緩いカードローンで借りていたのと同じ「枠」を審査が厳しいカードローンで審査を通してもらわなければならないので、はじめから条件は厳しいものなのです。
カードローン借り換え審査で絶対に覚えておくべきこと
申込み時に「借り換え目的」であることを明示すること
カードローン会社の視点に立ってみると「借り換え目的」なのか?「別の目的」なのか?で大きく審査の基準は変わってくることになります。
例えば
カードローンA社で50万円借り入れ中の方がカードローンB社に借り換え目的で申込む場合
「借り換え目的」と記載していなければ
カードローン会社から見ると
「1社50万円の借入があって、うちからも50万円を借りるということは合計2社で100万円の借入になるということだね。収入が300万円だとなかなか厳しいね。」
となります。
「借り換え目的」と記載していれば
カードローン会社から見ると
「1社50万円の借入があって、うちから50万円を借りてA社に完済するということだね。ということは合計1社で50万円の借入という状況は今と変わらないということだね。収入が300万円で今の借入先の返済遅延もないから大丈夫だろう。」
となります。
借り換え審査のときに「借り換え目的であること」を伝えていなければ、プラスで借りるものと判断されてしまい、借り換え審査は厳しくなってしまうのです。
どうやって「借り換え目的であること」を伝えるの?
カードローンの申し込みフォームには利用目的を記載する欄・もしくは選択肢が用意されています。
アイフルカードローンの場合
みずほ銀行カードローンの場合
この「その他」欄に記入しておけば良いでしょう。記載する場所がない場合は申込後にコールセンターにその旨を伝えておくなどの方法があります。
カードローン借り換えの審査基準で重視されるもの
1.返済遅延の有無
借り換えの場合に重要になるのは、過去の返済履歴です。借り換えであれば借入総額は変わらないので、現在借入中のカードローンの過去の返済履歴で正常な返済が継続しているか?どうか?重要になります。
すでに借りているものなので返済実績が最重要なのです。
個人信用情報では直近24カ月の返済履歴が掲載されているので、この24か月の間に返済遅延がないことが需要になります。1回ぐらいであれば問題なしと見てくれるケースもありますが、連絡なSの遅延など悪質な遅延の場合は1回で審査に通らないこともあるので注意が必要です。
個人信用情報の返済遅延表記(CICの例)
2.返済負担率
収入に対するローン返済の割合のことを言います。
毎月のローン返済が10万円で月収40万円の場合
返済負担率 = 10万円 / 40万円 = 25%
です。
ローンの返済負担率は少なければ少ないほど優秀ということになります。30%を超えると危険水域と言われているため、収入の3割ぐらいがローン返済額の限界ラインと言えます。
限界ギリギリで今のカードローンを借入中の方の場合は、余裕がないと判断されてしまい、借り換え先のカードローン審査に通らないのです。
返済負担率に大分余裕があると判断される場合には、少し金利を下げても問題ないだろうと考えられるので借り換え先のカードローン審査に通るようになるのです。
3.他社借入件数
他社借入件数が多いと貸し倒れリスクが高まるため、カードローン審査は一気に厳しくなります。
4社以上の借入 → 審査はほとんど通らない
3社の借入 → 審査は厳しい
2社の借入 → 審査が通る可能性あり
1社の借入 → 審査が通りやすい
ということになります。返済負担率と同様に金利が低いカードローンへ借り換えをするため、審査では返済の余裕がある、貸し倒れリスクが低いことが重要になるのです。
4.属性のスコアリング評価
「年収」「勤続年数」「勤務先企業」「業種」「家族構成」「居住年数」・・・
と様々な属性で点数をつけていくのがスコアリングシステムです。
カードローン借り換えの場合も、同じようにスコアリングシステムで点数がつけられます。スコアリングの評価が高ければ高いほど、審査に通りやすくなります。
なかでも「勤続年数が長いこと」「勤務先企業の規模」などが重要視されます。
カードローン借り換えの申し込みをする前に知っておくべきこと
申込むなら、借り換えやおまとめに積極的なカードローンがおすすめ
- カードローンの借り換えを重視して競合他社の顧客を奪い取りたいカードローン会社
- カードローンの借り換えには被積極的で新規顧客を重視したいカードローン会社
と会社の方針よって審査の難易度も変わってきます。
当然、前者の方が借り換えの審査は通りやすいのです。
カードローンの借り換えに積極的かどうかは、会社の経営方針なので簡単に知ることはできませんが、ヒントになるのは、ウェブサイトでの広告文などに「借り換え」があるかどうか?です。
例えば、ウェブサイトの上部に「おまとめ可能」と記載している楽天銀行カードローンと「借り換え・おまとめ」に関する情報は記載されていないみずほ銀行カードローンでは、どちらが「借り換え・おまとめ」に積極的かはすぐに推察できるのです。
楽天銀行カードローンのウェブサイト
みずほ銀行カードローンのウェブサイト
使用していないクレジットカードやカードローンは解約しておく
前述した通りで、カードローンの借り換え審査では「他社借入件数」が重要視されます。
借入残高が0円でも枠が残っていたら、「いつ借りるかもしれない」と思われてしまうので借り換え審査ではマイナスになってしまうのです。
使用していないクレジットカードやカードローンはきちんと解約までしておきましょう。
まとめ
カードローンの借り換えにはいくつかの注意点があります。
審査基準も、新規借り入れと重視されるポイントが変わってくるので、上記のことを覚えてから申込みをすることをおすすめします。
- 投稿タグ
- カードローン借り換え, 基準, 審査
カードローン口コミ