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カードローン審査でたびたび登場するスコアリング審査、スコアリングシステムというものは実際にはどういう仕組みのものなのでしょうか?今回はカードローン審査のスコアリングシステムについて解説します。
カードローン審査のスコアリングシステムとは?
カードローンの場合は、スコアリングシステムというシステムを利用して審査を行っています。
スコアリングシステムというのは、申込者の情報を入力すると、自動的に融資条件が計算されて表示される仕組みです。
スコアリングシステムが登場する以前は、審査はほぼ人力でベテランの目利き担当者が来店した申込者の服装やしゃべり方なども含めて「信用できるかどうかを判断する」熟練の技が必要だったのですが、スコアリングシステムができたことにより、新人でも、ベテランでも、数分で精度の高い審査ができるようになったのです。
カードローン審査のスコアリング審査の流れ
1.スコアリングシステムにインプット
- 申込者の年収
- 申込者の勤続年数
- 申込者の勤務先企業の業種
- 申込者の職種
- 申込者の雇用形態
- 申込者の年齢
- 申込者の家族構成
・・・
と申込フォームと個人信用情報に記載されている情報を審査担当者が入力します。
「属性」
参考:カードローンの審査基準「属性」審査とその優先順位を徹底解明!
「個人信用情報」
参考:カードローンの審査基準「個人信用情報」審査とその審査項目を徹底解明!
2.スコアリングシステムが膨大な過去のデータを計算
3.スコアリングシステムがアウトプット
- 信用の点数
- 融資の実行可否
- 適用金利
- 設定できる限度額「枠」
・・・
という融資条件が表示されるのです。
4.審査担当者が融資の稟議書を記載
審査担当者はこのスコアリング結果と信用情報をチェックし、問題がないか確認したうえで、気になる点などがあれば調整して、上司に稟議を回します。
上司がOKを出せば、ほぼこのスコアリング審査の結果通りに、審査結果の通知を申込者に行うのです。
スコアリングシステムって何をしているの?
膨大な数の過去データから、デフォルト率(貸し倒れ率)を算出して、適用金利を決めているのです。
デフォルト率というのは、融資をしたけれども返済されなかった「貸し倒れ」の割合です。
簡単なイメージで説明すると
年収300万円~350万円
勤続年数:1年~2年
男性
正社員
年齢:30歳~40歳
・・・
で過去に融資した人のデータでは、1年間でのデフォルト率は5.0%だったとします。
100人に融資をしたら、5人が返済してこなかったグループ群ということになります。
100億円融資したら、5億円が未回収という計算になります。
ということは、金利を5.0%にすれば、カードローン会社への収入も、100億円融資して5億円の利益が出るのですから、ほぼトントンということになります。
当然、ビジネスなのでトントンでは意味がありません。
カードローン会社の利益分、人件費や賃料、システム、広告宣伝費などのコスト分の金利を上乗せして
デフォルト率5.0% + 利益とコストの上乗せの5.0% = 年率10.0%
「年率10.0%なら貸しでもいいですよ。」
と瞬時に計算するのです。
スコアリングシステムの中身というのは
膨大な融資の過去データから、申込者の属性に近いグループ群の過去のデフォルト率を調べて、融資をしてもカードローン会社が損をしない金利を自動的に出してくれる仕組み
ということができます。
当然、デフォルト率が高すぎる属性の場合には「融資不可」と表示されてしまうのです。
スコアリング審査の結果を良くするためにはどうすればよいの?
「属性」や「個人信用情報」の条件を良くしなければなりません。
- 年収を上げる
- 勤続年数を伸ばす
- 他社借入件数を減らす
- 他社借入金額を減らす
- 固定電話も記入する
- 返済実績を作る
・・・
など様々な方法がありますが、すぐにできるものは少ない為、継続的に信用を積み重ねることが重要なのです。
参考:カードローンの審査基準「属性」審査とその優先順位を徹底解明!
まとめ
スコアリングシステムとは
膨大な融資の過去データから、申込者の属性に近いグループ群の過去のデフォルト率を調べて、融資をしてもカードローン会社が損をしない金利を自動的に出してくれる仕組み
のことです。
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- カードローン審査, スコアリングシステム, 仕組み
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