カードローン審査に通るためには、そもそも、「なぜカードローンに審査と言うものがあるのか?」について理解しておくことが必要です。
カードローン審査に対する理解がなくして、カードローンの審査通過の可能性を引き上げることはできないのです。
カードローンを提供している金融機関の儲けの構造
カードローンを提供している金融機関(銀行、消費者金融、クレジットカード会社など)はどうやって儲けているのか?というと
安い金利でお金を調達(預金・日銀からの借り入れ):金利(年率) 0.01%~0.5%
↓
高い金利でお金を貸付(企業融資・カードローン・住宅ローン):金利(年率) 5.0%~18.0%
↓
利ザヤが収入
という儲けの構造になっているのです。
普通預金の金利は年率0.01%ですから、それを18.0%のカードローンで貸した場合
「そりゃ儲かるでしょうよ。」
と言いたくなりますが、そんなに単純ではありません。
上記の計算には「貸し倒れ」が入っていないのです。
「貸し倒れ」というのは、貸したお金が返ってこないことを意味します。
- 夜逃げされて連絡がつかない
- 自己破産されてしまい取り立てができない
- 任意整理などで貸したお金よりも返済額が下がってしまう
- 現実的に収入がなくなってしまい、返済が継続されない
などです。
貸したお金が返ってこないとそれは全額が金融機関の損失になってしまうのです。
カードローンの場合は、とくに無担保・保証人なしで融資するため、担保がある住宅ローンや保証人を付けて融資する企業融資などと比較して圧倒的に貸し倒れの割合が高くなってしまうのです。
つまり、金融機関の儲けの仕組みと言うのは
安い金利でお金を調達(預金・日銀からの借り入れ):金利(年率) 0.01%~0.5%
↓
高い金利でお金を貸付(企業融資・カードローン・住宅ローン):金利(年率) 5.0%~18.0%
↓
利ザヤ
↓
利ザヤから貸し倒れ損失をマイナス
して算出できるものなのです。
金融機関が利益を上げるためには、「貸し倒れ率をいかに下げるか」が肝
金融機関がカードローンによって利益を増やすためには
「貸し倒れ率をいかに下げるか」
が至上命題になってくるのです。
この貸し倒れ率を下げるために、カードローンの審査があるのです。
申込みの段階で貸し倒れしそうな人を見極めて融資することで、全体の貸し倒れ率を下げよう。
というのがカードローン審査がある理由なのです。
例えば
- 転職して3か月の人はまたすぐに辞めて無収入になるかもしれない
- 4社から借りている人は、そのうち返済ができなくなるかもしれない
- 会社の経営者は経営が不安定になれば返済できなくなるかもしれない
- 他のカードローンの返済が毎回延滞している人はちゃんと返済してくれないかもしれない
- ・・・
と考えて、審査を落とすのです。
「どういう審査をすれば、全体の貸し倒れ率を下げられるのか?」
これがカードローンを提供する金融機関のノウハウなのです。
だからこそ、カードローンの審査は金融機関ごとに違いがあるのです。
金利と審査難易度、貸し倒れ率の関係性
高い金利でカードローンを提供している金融機関は、多少は貸し倒れ率が高くても耐えられるということになり、審査を他のカードローンよりもハードルを下げています。
一方、低金利でカードローンを提供している金融機関は、許容できる貸し倒れ率が低い為、審査は厳しくせざるを得ないのです。
つまり、
- 高い金利 → 貸し倒れ率は高くても大丈夫 → 審査は通りやすい
- 低い金利 → 貸し倒れ率は低くしないとダメ → 審査は通りにくい
という関係になっているのです。
カードローンを比較検討するときに「低金利であれば良い」というのは大きな間違えなのです。「低金利であればあるほど審査は通りにくい」のです。
まとめ
金利と審査と貸し倒れ率の関係を知ることで、カードローン審査の基準がどうなっているかを理解することができます。カードローンの審査通過のために基本を理解しておきましょう。
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