「店舗を持たないカードローン会社の方が審査は通りやすい?」なんてそんなことがあるのでしょうか?ここでは店舗とカードローン審査の関係について解説します。
大手消費者金融の金利比較
2015年1月~3月の約定金利平均
- アコム:15.5%
- オリックス・クレジット(オリックスVIPローンカード):9.55%
というデータがあります。
どちらも同じ消費者金融のカードローンなのですが、年率で約6%も金利が違うのです。年率6%の違いというのは、100万円借りていたら年間の利息が6万円も違うことになります。同じ消費者金融なのに何が原因でこんなにも金利が違うのでしょうか?
大きな理由は「店舗を持つかどうか?の違い」です。
アコムは全国39カ所(2015年11月現在)に店舗(支店)を持ち、無人契約機「むじんくん」では全国1000カ所以上のところでカードローン申込み・カード発行・カード受け取りが可能になっています。これは他の大手消費者金融もだいたい同じです。
一方、オリックス・クレジットはオリックス株式会社の完全子会社の消費者金融です。「クレジット」という名前が入っていますが、消費者金融です。ダイレクトマーケティング型の事業展開をしているカードローンであり、店舗を持たずにインターネットや電話、DMを中心とした顧客獲得のみで事業を行っています。
ここに大きな違いがあるのです。
店舗を持つということは
- テナントの賃料
- そこで働く人の人件費
- 自動契約機の設置コスト
- 光熱費
- パンフレット
など、様々な運営コストが発生してしまうのです。とくに消費者金融の店舗は駅前にあることも多く、高い家賃を支払う必要があるのです。そのため、店舗を持つ大手消費者金融の方が会社経営の維持コストが膨大になってしまうのです。
それと比較して、オリックス・クレジットのような店舗を持たないダイレクトマーケティング型のカードローン会社の場合は、店舗関連の維持コストが発生しない分
- 金利を下げることができる
- 許容できる貸し倒れリスクを広げることができる=審査のハードルが下がる
ということになるのです。
店舗を持たない消費者金融であるオリックス・クレジットだけでなく、店舗を持たないネットバンクも同様に店舗を持つ大手都市銀行よりも審査が通りやすい可能性が出てくるのです。
まとめ
- 店舗を持つ消費者金融よりも、店舗を持たない消費者金融の方が審査が通りやすい可能性が高い
- 店舗を持つ銀行よりも、店舗を持たないネットバンクの方が審査が通りやすい可能性が高い
ということになるのです。カードローン会社は営利会社である以上、会社運営のコストと、カードローンの金利や審査基準の設定は密接に関連しているものなのです。
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